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あめ市とまちづくりのミーティング [マチヅクリ]

昨晩は穂高あめ市の打合せ。
2回ばかし会議に欠席しているので現状把握にちょいと苦労。
けっきょく、今年もガイドウォークをやることになりましたが、
準備がぜんぜん整ってません(>_<)
まあたまには出たとこ勝負のウォーキングも面白いでしょう。
最近、そういうのが流行りみたいだし。。。

あめ市自体はイベント盛りだくさん。
とくに初日の内容は昨年寂しかったこともあって、
夕方から前夜祭的なイベントを用意しているので、
穂高神社方面へ皆さん夕方から遊びに来てください。

日曜日の本番はいつもどおり(以上?)のネタ仕込みの模様。
楽しみです。

あと、会議ではまちなかにぎわいPJの会議も合わせて実施。
今年ふるさとづくり応援団で実施した穂高のまちなかワークショップの
発展型事業を来年度進めるにあたっての概要の検討を進めました。
県の支援金申請締め切りが間近に迫っているのでバタバタしていますが、
これもある程度出たとこ勝負でシフトチェンジしながら進めることになるでしょう。
前向きな取組みなので、大勢の参加を希望なう。

穂高あめ市は2月2日(土)~3日(日)で実施。
日曜日は節分で、穂高神社で豆まきもあるので、
セットで楽しんでくださいませ。

CIMG5732.JPG
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倒壊寸前の空き家について考えてみる [マチヅクリ]

3日前のこと。
穂高のまちなかにある空き家の壁の一部が道路に崩れ落ちました。
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幸いにしてその瞬間に道路を歩行または車で通過していた人はなく
人的被害の出なかったのが幸いです。
2012.09.08.5.JPG2012.09.08.4.JPG

なんでこういうことになったのか。

当該の建物はまちなかでも評判(?)の空家で
もう何年も無人状態が続いています。
道路を挟んだ南側は古民家再生カフェ“だもんで”。
同じ空き家なのに現在の姿は雲泥の差になってしまっています。
2012.09.08.2.JPG
話によれば所有者とは連絡がついていないそうで、
行政としても対応に苦慮しているのかもしれませんが、
それにしても、という思い。

今朝の信濃毎日新聞にタイムリーな記事が載ってました。
「小谷村で所有者不明の建物でも危険と判断すれば
村が解体することができる条例案を策定中」云々。
2012.09.08.信毎.jpg

家屋撤去の行政代執行は全国に例はあるものの
所有者不明でそれを可能とする条例の制定は聞かれたことがないもので、
もし小谷村で同条例が制定されれば画期的なことといえます。
裏を返せばそれほどに小谷村では空家倒壊の危険に対して
切羽詰った状況になっているということでしょう。

安曇野市は所謂「過疎地」ではないため
空家問題が大きくクローズアップされることがあまりないのですが、
問題が目立ってないだけでけっこう各所に転がっている難題です。

件の穂高まちなかの空き家もまさにその代表事例。
財産権なども絡んでデリケートな問題なのは分かるのですが、
だからといって、このまま放っておける問題でないのも事実。

今回、とりあえず道路管理者の市の立場で通行禁止の標識を掲げたものの、
通報者が現場に来た担当者から聞いた話によれば、
崩れ落ちた瓦礫の撤去は当面考えていないということらしく。
2012.09.08.9.JPG
・・・それって、どうなの?

で、べつに消防署が現場に見に来たら
「消防活動に影響が出るので、ウチ(消防署)で撤去します」とのこと。
まあ、そう考えざるを得ないですよね。

それにしてもこのテープとかバリケード。
市側は警察にちゃんと届けてやってるんでしょうね?
2012.09.08.10.JPG
ちなみにバリケードといってもめっちゃ甘いとうせんぼなので、
普通に人は歩いているし、バイク(とくに郵便屋さん)なんか通過してますってば。

それでも再崩落して万が一人的被害が出たりでもしたら、
「バリケードしてあるのに通るほうが悪い」って言われちゃうんでしょうかね。。。

壁の一部だけじゃなく建物全体の倒壊なんか起こって隣家や表通りに倒れて
最悪の事態になったとしても、それでも行政は知らんぷりなんでしょうかね。。。

小谷村の条例案の今後の成り行きに注目。
住民の生活から危険となる要素を排除するのが最大目的ですが、
景観や観光資源、まちの将来の発展という面からも
真剣に取り組まねばならない問題でしょう。

安曇野市でも、採用の可否はともかくとして、
少なくとも検討を急ぎ進める必要性があるのでは?
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(こんな割れた窓ガラスが落ちてこようものなら・・・)

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(粗大ごみの不法投棄場所にもなってしまっている様子で・・・)

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現地踏査by歩いて楽しいまちづくりプロジェクト [マチヅクリ]

最近のエントリーが火の見櫓ばかりで、
なんのブログか訳分からなくなってきていますが、
いちおう“まちづくり”というのがメインテーマなので、
たまには(?)それっぽいネタもあげておこうかなと。。。

昨年から下準備の続いていた
“歩いて楽しいまちづくりプロジェクト”。
詳細はこちらのエントリー記事をご参照。

今日の午前中、同PJ参加メンバー有志で
最初のモデル地区として策定している南穂高の重柳地区を現地踏査。

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五月晴れというには気温がちょっと高すぎるなか、
2時間ちょっとかけて主要ポイントを散策して
現状の地域に見られる問題点を検証しつつ、
実際に様々な仕掛けをしていく中で課題となることや
どういった取り組みが出来るかといった可能性を探ること、
そうした視点で今日の踏査は進められました。

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最後は地区の公民館をお借りして簡単にミーティング。
詳細の検証は次回の会議以降となりますが、
室内で机を囲んで議事を進めるだけでなくて
時にはこうして実地でするのも大切ですし、新鮮でもありますね。

それにしてもこの重柳地区は水がとにかくキレイ!
安曇野が世界に誇る清らかな湧水がここにあります。
それも地下水位が低下してきて、名産のわさび栽培にも
多大な影響が出ていることは、あまり世間には知られていません。
歩いて楽しいPJですが、歩くとけっこうこうした問題と向き合います。
難しい問題ですが、水と触れ合うことで身近な課題として
前向きに捉えて関わって行きたいですね。
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麻倉でマチヅクリのアプローチについて語り合ってみた [マチヅクリ]

午前中、白馬まで出かけたついでに大町の麻倉に寄り道。
信濃大町駅でNPO信州ふるさとづくり応援団のhigejiji-sanと合流し、ふたりで訪問。

麻倉は年内オープンが今日でおしまいと言うことで、のんびりムード。
というか、年末の大掃除中だったところにお邪魔して失礼をば。
忘年会の誘いは後ろ髪引かれる思いでしたが、また次回ということで。。。

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プロジェクトの代表を務めているのは家具製作で長年付き合っているJIO工房の小田氏。
クラフトフェア松本を30年前から育て上げてきたひとりでもある小田氏と、
安曇野のまちづくりに長年地道に取り組み続けているhigejiji-sanのご両人。
理屈よりまず現場主義という感じのふたりが意気投合するのにさほど時間は必要なくて。

麻倉は大町市のまちづくりの新たな拠点として注目を集めはじめていますが、
基本的なスタンスとしてこのプロジェクトはマチヅクリがスタートにあるのではなく、
地域の貴重な資産でもある麻倉という建物が在って、
職人や作家や地元の商店が自分たちのやってみたい目論見が在って、
それらがうまく融合して“楽しいなにか”が創出されて、
結果としてそれが地域のまちづくりに繋がっているという按配で。

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やはり楽しさがあるところに人は自然と集まるんだと思います。

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そして古いものをそのまま古い価値で残す思想だけでなく、
古いものをどうやって“新しいなにか”として活かしていくか、ということ。

麻倉は年末年始の休みを経て、来月12日より新年のオープン予定。
面白いイベントが来年も続いていくようで、楽しみです。
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松川村大北第二米穀倉庫が登録有形文化財に [マチヅクリ]

以前、このブログでも取り上げた松川村の穀倉保存活用についての話。
松川村で大北農協第二倉庫を見学してみた」(6月20日)
松川村大北第二米穀倉庫の内部見学をしてきた」(7月21日)

どうやら国の登録有形文化財に登録されることになりそうです。
松川村内で登録有形文化財となる建築物は初めてのことだそうで、
「農業を基盤とする村を象徴する建物。保存に向けて努力したい」(村長談)と、
今後の成り行きが注目されるところです。

2011.7.21.松川倉庫見学2.JPG

有形文化財の登録は“指定”とは異なり緩やかな制度なので
活用方法はいろいろと考えることが可能なのですが、
その肝心の活用法についてはまだまだこれから議論が必要なところ。

以前にも書いたとおり、村行政としての具体的なビジョンはまだ構築されておらず、
住民側も活用の機運はこれまで決して大きいものではない印象でした。

ただ、今回の文化財登録のニュースがひとつの大きな契機となって
蔵の保全活用に対する村内の動きが活発化していくことでしょうし、
そうなってもらわないと本当に宝の持ち腐れになってしまいます。

耐震問題の点から住民が自由に出入りできる状態にはないので、
なにをするにしてもその点を早く解決していく必要もあるでしょうね。

とにかく、「壊してしまったら二度と戻らない」という事態は、まずは避けられそうです。
本当に大変なのはこれからですが、住民が楽しく集える拠点に育てて行きたいですね。

2011.12.10.1.JPG(現在は民俗資料倉庫のような状態)
2011.12.10.2.JPG(小屋組はシンプルにしっかりしています)
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小布施町まちづくり研究所長を迎えて、安曇野を歩いてみました [マチヅクリ]

東京理科大・小布施町まちづくり研究所の所長を務めている川向先生をお迎えし、
安曇野のまちづくりについて考えてみる機会を得ることが出来まして、
今日は朝から建築士会の面々と共に穂高のまちなかなどを歩いてみました。
2011.11.27.0.JPG
小布施はご存知の通り長野県下有数の観光地として名前が通っていますが、
観光以前にこの町は地域の人がどう暮らしていくかという前提を考え、
そのためのまちづくりを実践していることが全国的も注目されているところです。
現在では平成17年に創設された上述のまちづくり研究所が、行政と住民の協働による
まちづくりの核となってさまざまな研究と実践活動に取り組んでいるとのこと。

安曇野も今、、、というか、ずいぶん前からまちづくりについては
あれやこれやと議論されているのですが、なかなか前に進んでいないのが現実で。
もちろん地元に暮らす人を中心に様々な試みもなされているのですが、
具体的な諸活動の実践はまだまだ端に乗りかかったところで、
今回の川向先生が来訪されたことで今後のまちづくりの実働に
なにかいいきっかけを見出すことが出来ればいいなという思いでいます。

午前中は穂高のまちなかを散策して駅前通りや旧道一体の現状を見聞しつつ、
穂高の旧道に店を構える老舗の丸山菓子舗の社長から、まちに対する思いを語ってもらい、
川向先生からも率直な考えを述べてもらったりと、有意義な時間を創ることができました。
午後は別件の仕事があったので残念ながら参加できなかったのですが、
安曇野の誇る湧水はじめ水辺の景色や三角島、屋敷林などの様子を見て回ったそうです。

ひと言でまちづくりといっても範囲は非常に広範で、
その人の立ち位置によって捉え方や関わり方が大きく異なってきます。
課題の多い安曇野のまちづくりの行く末ですが、それでも先日の
ふたつ前のエントリー記事”に書いた「歩いて楽しいまちづくりプロジェクト」のように
少しずつながらも動き始めた実践活動もあるので、住民が主体となって
行政ともうまく連携しながら前を向いて進んで行かねばと思うところ。

私たち建築に携る者としては目に見える形を造り上げる部分で貢献できるわけで、
士会の仲間とともに良い知恵を出し合ってまちづくりを実践してゆきたいと思う次第です。
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2011.11.27.2.JPG
(自分がナビゲーター役だったので写真が殆ど撮れていません。。。)

(今回は“木づくりの家の設計屋さん日記”にも同記事をエントリーしています。)
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歩いて楽しいまちづくりが安曇野で歩き始めます [マチヅクリ]

“歩いて楽しいまちづくりプロジェクト”。

3年前に策定された安曇野市環境基本計画をうけて、
そのなかでも重点的優先的に取り組む必要のあると思う項目が
環境行動計画として昨年にまとめられました。

なかに「水景観と歴史・文化遺産を活かしたまちづくり」というのがあるのですが、
この重点プロジェクトの現状と課題の検討が行われた際、
歩いて楽しめるコースがない、という指摘がありました。

安曇野はその景観の素晴らしさはとくに観光面ではイメージ先行の状態で
実際にその景観を楽しめる散策コースの整備がなされていないというわけです。
また数多くの水景観は歴史文化遺産が存在するにもかかわらず
それらを一元的に把握できる状態でもないという指摘もありました。

なにより観光とか言う以前に住民が自分たちの暮らすまちを
気軽に楽しめる環境=雰囲気が希薄、というのも実感としてあったりもしています。

そんななか“歩いて楽しいまちづくり(フィールドミュージアム)基本計画”が提起され、
モデルエリアを設けて具体的な取組みを実践しようというアクションがスタートしたわけで、
もちろん計画は全市的な広がりを求めるものですが、
大風呂敷を広げても手が廻らなければ意味がないですし、
まずは限定的な場所を想定して出来ることから始めていこうという動き出しとなっています。

名称が“歩いて…”なんてあるのでウォーキングツアー企画かと誤解されると困るのですが、
農をはじめとする体験学習的な側面も多分にある、地に足をつけた構想と考えてもらえればと。

今日はそのプロジェクトの集まりがあって参加してきたのですが、
このエントリーで一気に中身を書くと長くなるので、以下割愛。
活動の中身はおいおい紹介してゆけると思います。
いろいろ課題は尽きないですが、自分の仕事にも密接に関係してくるプロジェクトなので
楽しく付き合って行きたいと思っています。
2011.11.18.1.JPG
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大町の麻倉プロジェクトを表敬(?)訪問してみた [マチヅクリ]

先日、白馬の現場へ出かけた帰りがけ、
大町市内で寄りたい場所があったのでちょいと寄り道をば。

「麻倉プロジェクト」
耳にしたことがある人も居るのではないでしょうか。

数年前に大町市と合併した旧美麻村は名前から察せられるように
麻の栽培が盛んな地域でした。
大町市はそんな麻の集積地としての役割も担っていたわけですが、
麻の流通が盛んだった頃に貯蔵蔵として活用されていたのが麻倉です。
麻倉1.JPG

同プロジェクトは、今では使われなくなってしまった古い麻倉を
再活用しようと市民が様々な取り組みを行っている活動で、
数年前に話が持ち上がって以来、じわじわと再生のための改修作業と
プレイベントなどを継続し、今年の夏前からいよいよ本格的に
常時オープンすることになりました。

メンバーや工事に携わった者に知人友人が多くて、
プロジェクトの首謀者のひとりから「たまには顔出せ」と言われたので
「じゃあ行ってやるよ」と憎まれ口を叩きに足を運んだ次第(笑)ですが、
自分もこういう世界(≒自分たちが楽しみながらまちづくり)ってのが好きなので、
お茶しながら話をしだすと止まらなくなったりして。

建物の改装はひとまず一段落した様子で、
蔵の1階は作家さんたちの作品が常設と企画とそれぞれ展示されていました。
次の構想としてはまだ手をつけていないスペースを活用して
カフェ&バーを始めたいのだそう。

そうした話を聞いていると自分たちがいま穂高のまちなかを舞台に密かに(?)
構想している(妄想している?)内容そのまんまで、そんな思いを少しずつでも
実現させている麻倉プロジェクトの面々には改めて敬意を表したいと思います。

麻倉では常設の作品展示などのほか、2階オープンスペースを使ったライブや
ワークショップをやったりと、不定期的に様々なイベントが実施されています。
特に地元の蔵元との関係から日本酒を絡めたイベントを実現しているのが
正直言ってウラヤマシイ。
穂高のまちなかにも酒蔵が生き残っていたらなぁ。。。
(昭和のはじめまでは穂高にも蔵元があったのですけどね。)

麻倉プロジェクトの詳細はこちらで。

http://asagura.com/

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麻倉3.JPG
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松川村大北第二米穀倉庫の内部見学をしてきた [マチヅクリ]

いきなりこのブログに入って来られた方は、まずは先月のエントリー記事をご参照ください。
6月20日「松川村で大北農協第二倉庫を見学してみた 」

その後の話ですが、今日は倉庫内部の見学が出来るというわけで、訪ねてきました。
松川村役場の方から建物の概要など解説をいただいて、現状で抱えている問題点を話し合い。

まあ話し合いというほどたいしたものでなくて、倉庫を見学してみた感想というか、
問題点はさっくりいえば耐震補強と今後の活用方法の二点なので、
自分を含めて今日見学した仲間と思うところをさっくり語ってみたという程度なのですが。

耐震補強については村の予算の問題でもあるので簡単な話ではないですが、
それでもやり方はいろいろ考えられると思うし、後利用の内容にも左右される面があると思うので、
建物を実際に活用していくために必要な最低限の補強からまずスタートして、
活用方法に準じて臨機応変な対処が取れればいいのにと思う次第。
公共施設という点から、走りながら考えるっていうのが実際やり辛いんでしょうけどね。

今後の活用方法については、それこそアイデアはいくらでもあるわけで、
すぐにテーマを絞って方向性を示さずとも、窓口を広げて柔軟に対応していけばいいと思う。
今日参加した数人の意見だけでもけっこうアイデアが出たし、文殊の知恵は沸いて出てくるはず。

少なくとも、まずは建物を後世に残すということがなにより大切な作業かと。
その点、村としても保存活用の方向に動いているのは良き事かなと感じていますが、
「価値があるから残すというのでなく、残してこそ価値が出るという発想」。
今日一緒に出向いたメンバーがそんなようなことを話してましたが、本当にそうですね。
現在ではなく、この建物が残されることによって将来どれだけの価値があるかという認識、
そしていかに付加価値をつけて行けるかという今後の構想の練り上げ。

早々に耐震補強に一定の方向性と目途をつけて、この建物がマチの宝なんだという認識と、
宝物をみんなで活かしていこうという地域の繋がりが出来ていくことを願ってやみません。
2011.7.21.松川倉庫見学1.JPG
(いまも消えずに残る米穀倉庫の文字。地域の近代史ですね。)
2011.7.21.松川倉庫見学2.JPG
(いま防災公園になっている空地に同じ建物があと2棟建っていたそうです。
老朽化でその2棟は残念ながら解体したのですが、今も残っていたら壮観だったでしょうね。)
2011.7.21.松川倉庫見学3.JPG
2011.7.21.松川倉庫見学4.JPG
(内部壁と天井は断熱材を吹付けていますが、一部は漆喰壁が当時のまま。
壁や天井など状態は見たところ良好に思います。)
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松川村で大北農協第二倉庫を見学してみた [マチヅクリ]

いま、松川村でちょっとした…否、けっこうな(?)課題となっているらしい、
大北農協第二倉庫を(外部だけの見学ですが)ちょこっと訪ねてみました。

2011.6.20.大北農協第二倉庫.jpg
築約70年。
まさに“おひさま”の時代に誕生した、昭和の息吹を感じる建物です。
現在この建物は松川村が所有していることになっていて、
建物の安全性(耐震性)から取り壊しがかねてから議論されています。
耐震補強に6000万円以上かかるなどということからいったんは
議会でも取り壊しを決めたのですが、その後もっとコストを抑えた方法で
補強工事が可能との提案が出されたことから村は取り壊しを撤回。
現在は保存する方向で検討を進めている……らしいのですが、
一方では地元住民から取り壊しを求める陳情が出されたりと、
まだまだ建物の行く末は流動的な状態が続いているようです。

松川村在住の知人から件の問題について話を聞き、
たまたま今日その彼に連れられて初めて実際の建物を見た次第ですが、
いやはや、立派な蔵ですよ。
まず地域の食を支える米穀倉庫だったというだけあって
その外観はまさに威風堂々といった感じ。
なるほど建物の基礎部分は相当な補強が必要との印象ですが
上屋そのものはしっかりしているようですし、露出している土塗り壁部分も
傷みがあるようには思えません。
漆喰壁に入っているクラックも躯体の弱体化で起こったような感じでもなさそうで、
内部の様子は分かりませんが、基礎さえしっかりすれば十分
再利用が可能な建物ではないかという感想を持ちました。

問題は村にとって決して安くはない補強費を払うだけの価値を
きちんと見出せるのかどうかということ。
保存するならば後利用の方法まで一体で考えてゆかないとだめでしょうが、
今のところは村もその点について明確な方向が出せていない様子。
建物のある場所が松川駅近くの住宅地にあり、且つ災害時の避難場所に
指定されている広場に隣接する格好で建っていることから現状で危険な建物は
即刻取り壊しすべしという主張が出るのはむべからぬこととも思われ。

隣村のこととはいえ、こうした建物の保全問題は対岸の火事ではないですし、
個人的には耐震補強した上で有効な再利用の道が開けることを願っています。
新聞記事などによれば東京の武蔵野美術大学から、地域の生活文化を体験できる
「体感型ミュージアム(美術館)」といった構想の提案も出されたりもしたようですし、
みんなで知恵を出し合って地域の“昭和史”を見つめ続けてきた建物を
これからも活かし続けられないか模索してゆければいいのにと思います。

ホント、補強の必要な基礎を除けば建物はしっかりしていると思いますよ。
まだ引導を渡すには早すぎます。
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