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有明山神社総代と高齢者不足問題(?) [地域のこと]

我が家のあるのは安曇野市の北部に位置する穂高有明地区。
その有明地区全体が奉じている神社として有明山神社があるのですが、
この4月より、同社の崇敬者総代なる大任を引き受けることになってしまいました。
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有明山神社は信濃冨士の異名を持つ有明山の山麓に宮を持ち、
山頂に本殿を祀っている、特殊な神社でもあります。
富士山のようなスタイルの有明山はアルプスの山脈から外れてはいますが、
旧有明村の人々にとって山といえばこの有明山が真っ先に思い描かれるだけある、
有明の民にとってかけがえのない山といえます。
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有明地区といってもそのエリアは広く、そのなかには
現在の安曇野市で住民自治組織の基本単位となっている区の数が合計9区。
その大半が江戸時代に存在した村がベースとして成立していて、
それぞれの区(集落)にはそれぞれの産土神(氏神)がいるわけですが、
故に神社で一般に言われる氏子や氏子総代なるものは
とうぜんそれぞれの氏神の神社において使われる言葉になります。

ということで、そうした氏神の範疇とはまた違った位置づけになるのが有明山神社で、
同社では氏子とは異なる立場となる崇敬者そして崇敬者総代という呼称となっています。
まあ実際の中身は氏子や氏子総代のそれとなんら変わるところはないのですが、
幾つもの集落で持っている神社ということなので、その総代会は20数名にも及び、
そのなかから年番区を一年交代で持ち回りすることになっているわけです。
9つの区のうち、小規模で年番を受け入れられない区を除いた8区で年番制を敷くので、
つまり8年ごとに年番を引き受けることになります。

本来氏子でも崇敬者でも、総代などというのは名誉職的な意味も強いですし、
大体その村の長老格かそれに準じる年長者が務めるものと相場が決まっているはずですが、
なぜか我が区では若干40代半ばの自分にその役割が回ってきてしまいました。
区から選出する総代は各区とも3名ずつ。
その総代を選ぶシステムは各区により異なるでしょうが、
ウチの区の場合はさらに5つに分かれた常会のなかから3つの常会が
順番に代表として1名を選出し3名を送り出すことになっています。

そこで問題なのが、通常なら区のベテラン住人が選ばれるのが順当なところが、
ウチの常会は他所から移り住んだ新興の分譲宅地となっていることもあり、
区の中では平均年齢が極端に若いエリアとなってしまっていること。
(若いと言っても30代半ば~50歳前後というところが主体だと思いますが。)
高齢者の多い田舎では若手の後継者不足などと言われることが多いですが、
ここでは若手が多くて高齢者不足というおかしな課題を抱えているわけです。

なので40代半ばという年齢の自分は区のなかでは平均より若手だとは思うのですが、
常会の中ではけっしてそういうわけでもないということになります。
でもって、今年の新総代選出にあたって、とくに年齢重視だったわけではないとはいえ、
いわゆる総代に相応しい60歳以上のベテラン組の適任者が見当たらず、
数少ない長老クラスはすでに過去の総代その他でキャリアを全うしている人ばかりで、
ほとんど消去法的というか、なすすべなくというか、やむをえない状況で
このような若輩者に総代のお鉢が回ってきたという次第でございまして(--;

ハッキリ言って大変なのは承知していますけれどもね。
ひとつの村でもっている氏神とはまた異なるところもややこしそうな印象もありましたし。
周囲に頭下げられて頼まれては嫌々と首を横に振り続けることも出来ず。
「困ったときはいろいろサポートするで、まあ頼むわ」などと言われて、しぶしぶ。
まあ、神社のことに関わるのは狛犬研究を進めるうえでも貴重な体験ですし、
裕明門や神楽殿絵馬など文化財と身近に触れあえるのも楽しみのひとつで、
時間的制約がきついと思う以外はけっこう楽しみなところがあるのも事実。
この先いろいろ難題も出てくるでしょうけど、こちらから立候補したわけでもなく
常会の仲間であり区から頼まれて務めるお役目というかたちですので、
何か在る時には周りの人にも大いに活躍してもらおうと考えて
持ち前のお気楽加減を存分に発揮(していいのか?)で楽しんでやってゆこうと思います。

神社の運営というのは滅多に経験できないことなので、外に向かって発信できることは
折に触れてこのブログでも採り上げてゆければと。どうぞお楽しみに(?)
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ちなみに任期は4年です。
ながっ・・・。
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先週末は東京で安曇野暮らしセミナーでした [ふるさとづくり応援団]

先週末の話ですが。
安曇野暮らしセミナーが開催され、安曇野ふるさとづくり応援団として参加して来ました。

年に3回ほど東京と大阪にて開催している同企画は安曇野暮らしを検討している
都会の人向けの安曇野市主催の安曇野紹介セミナーなわけですが、
毎回多くの参加者を迎えて開催されています。
とくに近年は年輩の方だけでなく若い世代の参加も多くみられ、
幅広い年齢層での安曇野というエリアの人気をうかがい知ることが出来ます。

ちなみに会場は有楽町の東京交通会館にあるNPO法人ふるさと回帰支援センター。
近所の銀座に昨年長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」が出来ましたが、
そちらはセミナー会場としては手狭なため、今回40数名で多いときは60名を超える
来場者を迎える安曇野のセミナーには対応できないということで、
安曇野市では従来どおりこちらの会場を使用させてもらうことになっています。

で、移住という話。
移住という言葉は少し重い印象があるので自分は好んで使わないようにしているのですが、
実際に身寄りのない見知らぬ土地に移り住もうというのは
やはり一般的には心配であり不安なことが多いようで、
一般的事項の講座タイムのあとに実施する個別相談会では
会場の制限時間ギリギリまで多くの方と安曇野関係者との
話し合いが続けられていました。
相談会まで残られる皆さんはホントに熱心ですね。

ただ、いろいろ話し合いができて情報を得ることができても、
所詮は耳で聞きかじった程度の上っ面の話です。
実際のところはどうしても暮らしてみないと分からないことのほうが多いでしょう。
いや、暮らしてみても分からないことなんかたくさんありますから。

まあせめてもの、というわけではないですが、
東京で安曇野暮らしの取っ掛かりとして開催したセミナーの内容に肉付けする意味で、
今月末には安曇野暮らし体験ツアーなる企画を安曇野市主催で開催することになりました。

安曇野市HP内:安曇野暮らし体験ツアー(別ウィンドウでPDFが開きます。)

3月29日(日)開催。
現地集合現地解散の日帰りツアーということで、
年度末ということも加わりいささかバタバタ感が無きにしも非ずではあるのですが、
今回は安曇野市行政も初めての現地ツアー開催ということで、
来年度以降にブラッシュアップして中身の濃いツアーを企画できればいいかなと。

現地に移り住んだ人の話や生活シーンを覗き見る感じで、
普通の観光ツアーとはちょっと目線を変えた安曇野ツアーになればと願っています。
自分もスタッフとして参加予定なので、また成果のほどは改めて。

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注連縄作り [地域のこと]

この週末、注連縄作りにいそしんでおりました。

注連縄作りというと、ふつうは年末の風物詩のような印象もあるのですが、
神社の例大祭前に境内の注連縄を新調するという場合もあるわけで、
この土日をかけて行ったのはまさにそれということで、
有明山神社の4月に控える例大祭にむけての作業でした。

安曇野市の、大字が穂高有明とされる地域はかつての有明村だったところ。
この有明村は明治期に誕生した村ですが、
それまでは地域にいくつもの小さな村が存在していました。
それが現在安曇野氏に存在する区(集落単位の自治組織)の原型で、
有明山神社はこうした有明村だった地域にある複数の区によって
運営されている神社ということになっています。

各集落ごとには鎮守の森があり、産土神が存在するわけですが、
有明山神社はそれとは別に有明の住人全体にとっての神様ということになります。
神社に関する詳細はまたおいおい取り上げるとしますが、新年度から自分が
この有明山神社の崇敬者総代を勤めることになり、その次の年度で
自分たちの区が祭りの年番を担当することになっているため、
今年の年番区である豊里区にお邪魔して作業を手伝いかたがた
見学させてもらったという次第です。

注連縄作りそのものがまったく初体験だったことからとても新鮮な光景でしたが、
神社の鳥居や拝殿などにしめられる注連縄は相応の大きさなため、
使用される藁の量もけっこうなものです。
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初日は数ヶ月寝かせておいた藁を足踏み脱穀機にかけて少量ずつに束ね、
水に浸して一晩そのままに。

2日目は大勢の人が参加して本格的に注連縄とゴボウ作り。
けっこう力の要る作業で大変です。
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晴れていれば屋外の広々とした場所でできるのですが、
この日は雨模様のため公民館の広間にて。
自分も少し作業を体験させてもらいましたが、理屈はさほど難しくないとはいえ
きれいに仕上げようとするとなかなか簡単には行かないですね。

この日曜日には自分の区の総会もあったりとか、新総代としてバタバタした週末でした。
4月から本格的に総代の仕事が始まります。
有明山神社に限らずここ数年は各地の神社と付き合いが濃くなっているので
こうした仕事自体は割りと楽しんでやれているつもりなのですが、
総代という立場で行事を仕切るのは正直言うとちょっとばかし苦手。
まあ、なるようにしかならないので、やりきるしかないですけどね。

有明山神社についてはそういうわけで、今後もしばしネタに登場することになると思います。
たいして中身のない話ばかりかと思いますが。
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