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穂高で「ひとちず」なるものを作ってみた [イベント]

昨日(11月30日)、穂高でイベントが一件。

安曇野まちなかカレッジ2014秋に参加するイベントのひとつで、
「つくろう!安曇野の“ひとちず”」という実践的ワークショップ。

「地図には建物や道路の情報はあるけど、そこに暮らす人の情報がないよね」
という、ひとりの信州大学生の話がきっかけで実現したもので、
主催は長野県の若手職員を中心にしたSHIPというグループ。
今回自分たちは安曇野ふるさとづくり応援団の立場で
地元住民として道案内などを含めたサポート参加しました。
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全体の参加者数は20名ちょっとで幾つかのグループに分かれ、
まちなかに出てまずは町の人々にヒアリングして回る実地作業。
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実地調査タイムは90分という短い時間、
この時期にしては暖かい昼間とはいえ季節は初冬で閉め切られている窓、
ただでさえ営業されている商店が減少しており、
なにより普段から歩く人自体極めて少ない穂高のまちなか。
各班とも調査対象となる人探しに苦労するかと思われたのですが、
いざ蓋を開けてみると、まあそれなりにヒアリングすることが出来まして。
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調査したのはもちろん商店だけでなく、地域の一般家庭の人々も。
この時期は菜っ葉の収穫と漬物にするための作業をしている人が多く、
幾つかの班でそうした作業中の住民の話を聞くことが出来ました。
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菜っ葉漬の準備風景というのは田舎ならではですね。

自分が同行した班では葱を収穫しているお母さんと出会い、
あれこれ世間話をしているうちに「ネギ、持ってくかい?」となりまして。
メンバー数名、それぞれネギを手土産に頂戴し、思わぬ収穫となりました。
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実地調査後は会場に戻り、出会った人たちの言葉を地図にまとめる作業。
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ほとんどが何気ない会話や昔話でしたが、
町のあちこちで出会った人の話はとても楽しく、
短い時間でしたがとても有意義なものでした。
一般参加した人たちもみな笑顔で楽しげで、
とくに今回は大学生など若い人たちの参加が多かったこともあり、
普段のまちづくりワークショップとはひと味違った空気を作り出せていました。

イベントしてはまずまず成功。
課題はこの貴重な体験を今後のまちづくりにどう生かすか。
いまのまちなかに足りないものは、なにはさておき歩く人の姿。
歩く人を増やすには、町の魅力を高めること。
町の賑わうための要素はいろいろ考えられますが、
商店などの人が立ち寄ることの出来る場所の創出もやはり肝となるわけで。
昔ながらの商店はもう店を閉めてしまって寂しい限りだけど、
かといって他の人がそこで商売をするには建物が売り買いされたり
テナントとして貸し出される機会があまりに少ないのがネック。
そうした、ややもすると閉鎖的であり閉塞感がただようまちなかに対し、
こうした地域住民の声を拾い上げていく活動が
なにかしらの呼び水になって、地域とそこを訪れる人とを繋ぐきっかけに
なりはしまいかと考えたりもしています。

町というのは本来もっとオープンな場であるべきですが、
田舎町ほど内に固まってしまったり、守りに入ってしまうきらいがあるように思えます。
今回の“ひとちず”のような若い子たちの積極的な活動が、
そんな固くなってしまった町を解きほぐすきっかけに育って行ってくれればいいなと、
そんなふうに感じた一日でした。
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