元旦の道祖神祭り:御柱立て(安曇野市三郷北小倉) [伝統行事]
皆様、新年明けましておめでとうございます。
辺境サイトのごとく世人の目に触れることのない拙い当ブログですが、
どうぞ本年もよろしくお願い申し上げますm(_)m
さて、新年第一弾のエントリーは、やはり正月の伝統行事から。
(各画像はクリックすると別ウィンドウで開きます。)
今年は安曇野市三郷の北小倉地区にて行われる御柱立て。
北小倉地区内にある道祖神の脇に御柱を立てる伝統行事です。
昨年の初エントリーは同じ三郷の一日市場の御柱立ての話だったので、
2年連続同じネタでのスタートですね(^^)
昨年取材した一日市場東村のものは正月2日の朝9時頃でしたが、
北小倉のそれはまだ夜も明けきらない午前5時頃には始められます。
(準備その他はきっともっと早くから進められていることでしょう。)
5時半頃に現地を訪れると、まだ真っ暗な静まり返った集落の中から
子供たちの元気な掛け声が聞こえてきました。
「おんばしらたて、来てくれやー!」
地域の子供たちがそう掛け声を発しながら集落を巡り歩き、
行事の始まりを告げて廻ります。
とくに当番制ではないので、前年に身内に不幸があった家などを除いて
全戸で行事に取り掛かるようです。
北小倉の御柱立ては三箇所で行われます。
上村、中村、下村といったかたちで、昔からの小さな地域単位だそうです。
それぞれほぼ同時進行ですから、取材する側も大忙し。
距離はさほど離れているわけではないですが、山麓の集落ゆえに坂道で、
下村から上村への移動などはけっこう疲れます。
それでも何度か行き来しながら先陣を切って上村の御柱が立つところを
うまく撮影できました。
シンプルに、でかいです!
2番手に準備の整ったのは下村。
ここの御柱が一番背丈があるかな?
独特の木やり唄に合わせて、三方に分かれてロープを張ってバランスを保ち、
柱の背後から支柱などで支えつつ、途中木の枝や電線に引っかからないよう
気をつけて立ち上げられていきます。
こちらは山麓線沿いの交差点に立てるので、車の往来を気にしながらの進行。
で、地元の消防団でも出て交通整理なんかするのかな?などと考えていたのですが、
交通整理なんぞ誰もしてなくて、車が来てもお構いなし。
というか、この時間にこの辺を通過する車はみんな承知しているようで、
迂回したりしばらく様子を見て停車したり、車のほうが気を使ってくれているようで。
これも伝統行事の強さでしょうか(^^;
最後に準備ができたのは中村。
ちょうど初日の出の上がるタイミングに間に合いました。
中村は上と下に比べて少し背丈の低い御柱ですが、
集落の戸数も3村のなかでは一番少ないらしく、
子供も少なくて行事の維持運営が他以上に大変なんだそうです。
この北小倉の御柱立ては長野県の無形民俗文化財に指定されていて、
行政からも助成金などの用意がされているそうです。
しかし3箇所の配分は人数割りになるそうで、
やっている内容がまったく同じでも各地区に入るお金に違いが出るため、
中村の人たちはその意味でも苦労があるのだそう。
均等割りのほうが理にかなっている気もするのですが、
どんなもんでしょうね?
御柱は、下村のもので約12.7メートルほど。
これに数メートルほどのお飾りが取り付けられるので、
全体の高さは15メートルを超えるものになっていると思います。
上村と中村はとくに遠くから見てもよく目立つので、
田舎に突如出現した巨大オブジェのような感じです。
ちなみにこの御柱は6日の午前中に倒され、
お飾りはその日行われる三九郎にて炎に包まれます。
本来は子供たちの行事でもある道祖神祭り。
御柱立ては全村あげての行事でもあり、
他ではすでに祭が行われなくなったところも多いようです。
北小倉も大変なことは多いかもしれませんが、
今後も代々の子供たちに継承されて行くことを願ってやみません。
※フェイスブックのほうに動画をアップしました。
よろしければそちらもどうぞ(^^)
「北小倉 下村の御柱立ての様子、其の一」
「北小倉 下村の御柱立ての様子、其の二」
辺境サイトのごとく世人の目に触れることのない拙い当ブログですが、
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さて、新年第一弾のエントリーは、やはり正月の伝統行事から。
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今年は安曇野市三郷の北小倉地区にて行われる御柱立て。
北小倉地区内にある道祖神の脇に御柱を立てる伝統行事です。
昨年の初エントリーは同じ三郷の一日市場の御柱立ての話だったので、
2年連続同じネタでのスタートですね(^^)
昨年取材した一日市場東村のものは正月2日の朝9時頃でしたが、
北小倉のそれはまだ夜も明けきらない午前5時頃には始められます。
(準備その他はきっともっと早くから進められていることでしょう。)
5時半頃に現地を訪れると、まだ真っ暗な静まり返った集落の中から
子供たちの元気な掛け声が聞こえてきました。
「おんばしらたて、来てくれやー!」
地域の子供たちがそう掛け声を発しながら集落を巡り歩き、
行事の始まりを告げて廻ります。
とくに当番制ではないので、前年に身内に不幸があった家などを除いて
全戸で行事に取り掛かるようです。
北小倉の御柱立ては三箇所で行われます。
上村、中村、下村といったかたちで、昔からの小さな地域単位だそうです。
それぞれほぼ同時進行ですから、取材する側も大忙し。
距離はさほど離れているわけではないですが、山麓の集落ゆえに坂道で、
下村から上村への移動などはけっこう疲れます。
それでも何度か行き来しながら先陣を切って上村の御柱が立つところを
うまく撮影できました。
シンプルに、でかいです!
2番手に準備の整ったのは下村。
ここの御柱が一番背丈があるかな?
独特の木やり唄に合わせて、三方に分かれてロープを張ってバランスを保ち、
柱の背後から支柱などで支えつつ、途中木の枝や電線に引っかからないよう
気をつけて立ち上げられていきます。
こちらは山麓線沿いの交差点に立てるので、車の往来を気にしながらの進行。
で、地元の消防団でも出て交通整理なんかするのかな?などと考えていたのですが、
交通整理なんぞ誰もしてなくて、車が来てもお構いなし。
というか、この時間にこの辺を通過する車はみんな承知しているようで、
迂回したりしばらく様子を見て停車したり、車のほうが気を使ってくれているようで。
これも伝統行事の強さでしょうか(^^;
最後に準備ができたのは中村。
ちょうど初日の出の上がるタイミングに間に合いました。
中村は上と下に比べて少し背丈の低い御柱ですが、
集落の戸数も3村のなかでは一番少ないらしく、
子供も少なくて行事の維持運営が他以上に大変なんだそうです。
この北小倉の御柱立ては長野県の無形民俗文化財に指定されていて、
行政からも助成金などの用意がされているそうです。
しかし3箇所の配分は人数割りになるそうで、
やっている内容がまったく同じでも各地区に入るお金に違いが出るため、
中村の人たちはその意味でも苦労があるのだそう。
均等割りのほうが理にかなっている気もするのですが、
どんなもんでしょうね?
御柱は、下村のもので約12.7メートルほど。
これに数メートルほどのお飾りが取り付けられるので、
全体の高さは15メートルを超えるものになっていると思います。
上村と中村はとくに遠くから見てもよく目立つので、
田舎に突如出現した巨大オブジェのような感じです。
ちなみにこの御柱は6日の午前中に倒され、
お飾りはその日行われる三九郎にて炎に包まれます。
本来は子供たちの行事でもある道祖神祭り。
御柱立ては全村あげての行事でもあり、
他ではすでに祭が行われなくなったところも多いようです。
北小倉も大変なことは多いかもしれませんが、
今後も代々の子供たちに継承されて行くことを願ってやみません。
※フェイスブックのほうに動画をアップしました。
よろしければそちらもどうぞ(^^)
「北小倉 下村の御柱立ての様子、其の一」
「北小倉 下村の御柱立ての様子、其の二」
のぶさん 今年もよろしくお願いします。
私も元旦に出かけて御柱立てを見たかったのですが、
菩提寺に早朝から詰めていたためにできませんでした。
でも、その様子を知ることができました。
ありがとうございます。
今年も火の見櫓の広報活動をしましょう。
by U1 (2013-01-04 16:00)
>U1さん
コメント有難うございます&今年もよろしくお願いします。
北小倉、なかなか迫力があってよかったです。
やっぱり祭りはライブで体感するとぜんぜん違いますね。
次の取材は6日の豊科新田の御柱立てです。
今年も広報活動頑張りましょう。
自分の場合は狛犬もありますが(^^)
by のぶさん (2013-01-05 06:25)