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子安諏訪神社(松本市奈川)の神殿狛犬 [寺社・狛犬]

奈川の現場へ通う道すがらにある神社が気になって
現場仕事を終えた帰りの道中に2~3度立ち寄ったりしたことがありまして。

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松本市奈川支所の真向かいにある、子安諏訪神社。
たぶんこの地域ではいちばんおおきな神社ではないかと思うのですが、
この神社で毎年5月に行われるお祭りで奏でられるお囃子は歴史があり、
“古宿の祇園囃子”として市の無形民俗文化財となっています。
松本のたから」(松本市文化財のHP)

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本殿は覆屋に覆われて保全されており、
向拝の木鼻に彫られた獅子も表情豊かな印象です。
が、やはりここの注目は、本殿縁に鎮座する石造の神殿狛犬さんでしょう。

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制作年代は不明。
旧奈川村の村誌にある神社の解説文には狛犬に言及した箇所がなく、
もしかしたら本体に裏書などあるのかもしれませんが、
さすがに無断で手に触れてひっくり返したり覗き見たりするのは躊躇われて。
支所の職員に尋ねても、どなたも知らない模様で、
神社に詳しい氏子さんを紹介頂けたのですがあいにくその日はご不在で。
また再訪の折に運よく氏子さんにお会いできれば
なにか情報がつかめるかなと思ってますが、そううまくことが運ぶかどうか。。。

年代が不明とはいえ、単純に仕分けするなら、この狛犬はまさに“はじめちゃん”。
ただしあまりに素朴すぎるその外観ゆえに、神殿に置かれていなければ
まるで石工見習いの習作かと思い込んでしまいそうなほど。

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それと、石の種類って自分はあまり詳しくないのですが、肌が青白っぽい感じなので
もしやこれが越前産出の笏谷石というものかもしれないと、勝手に推測。
(違ってたらすみません。石工さんはじめ専門家のご教示をお願いします。)

越前に限らず加賀や飛騨地方でも笏谷石を使用した狛犬はかなりあるようで、
笏谷石狛犬として分類がなされることがあるほど。
小型神殿狛犬として造られることもあるようなので、
野麦街道を通じて北陸や飛騨地方と交流があったであろう地理的状況から察するに、
石材を含めた同地域の狛犬文化が奈川にもたらされたと考えても不思議ではない、
、、、と、思うのですが。はてさて、真実はどうなんでしょうね?

で、この神殿狛犬に惹かれて写真を撮り続けていたら、
人気もないのにどこからかチクリチクリと肌を刺すような視線を感じて。

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どうもその視線は神殿内部から向けられているようで、
格子越しに内部に目を凝らしてみると。。。

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うっ、いましたっ!
ここにも神殿狛犬と思しきお姿が。

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きちんと阿吽揃っていらっしゃるようですが、
ハッキリした正体は部外者が立ち入れる範囲からでは判別がつかず。

やはりこれは、地元の氏子の長老にぜひお話を聞かせてもらわねば。

(追記)
地図を付記しました。

より大きな地図で 子安諏訪神社(松本市奈川、古宿地区) を表示

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