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地域景観としての松本山雅を考えてみる(長文です) [松本山雅]

サッカーJFLの今季最終戦が今週末実施され、
われらが松本山雅も今日、ホームのアルウィンにて最終節を行い、
0―3で完敗という、ある意味山雅らしい結果にて長いリーグ戦の戦いを終えました。
(あとは天皇杯、ふんどし締め直して頑張って欲しいですね。)

前節にてすでに最終成績の4位以内を確定させていた松本は
これによってJリーグ昇格要件のすべてを満たし、
来年からは晴れて日本サッカーのトップリーグの上から2つ目のカテゴリーにて
戦いを繰り広げることが出来るようになりました。
頑張ってきた選手やクラブ関係者、それにチームが地域リーグの下位にあった頃から
ずっと応援し続けてきた熱心なサポーターの皆さんに心から敬意を表したいと思います。

……なんて偉そうなことを書いている自分は松本のサポーターとしては
一昨年くらいからやっとこさスタジアムに足を運び始めたレベルなのですが、
サッカーではこれまで(+これからも)札幌をずっと応援し続けている自分としては
J1の舞台で松本と札幌が対戦するシーンを見るのが当面の夢でして、
松本にとっては来年はこれまで以上に厳しい道のりであるに違いないなか
J1へとあと一ステップ上がることが出来るよう、今後も応援して行きたいと思う次第。
(J2のほうが近い将来対戦する可能性が高いかも、、、なんていう考えはタブーです。)

さて、その松本山雅ですが、地元の人はご存知の通りこのチームは
JFLというアマチュアカテゴリーでありながら、こと観客動員力に限っていえば
来期参入するJ2の各クラブのそれに比して決して遜色ないパワーを持っていて、
今シーズンのホームゲーム平均観客数は7000名超で今日の試合も観客12000名と、
JFLのなかではある意味ビッグクラブといって差し支えない状況に在りました。
昨年データではJFL全体の平均観客数に対して松本は3倍強の動員数を誇っていて、
もちろんJリーグに昇格して比例して観客が3倍になるわけではないですが、
JFLとは違ってJリーグで対戦チームのグレードと知名度はぐっと上がりますし
対戦カードによっては満員御礼となるであろう予測は不思議なことではないと思います。

松本山雅の活躍によって盛り上がっていく様子は松本市だけでなく
周辺市町村を含めた地域のまちづくりに大いに貢献していることは、
クラブの公式ウェブサイトにも記されているとおりですが、
それはクラブが直接的に地域で行っている各種の活動そのものだけではなく、
チームの活躍によって生じる間接的な動きもまた地域を作り上げているといえるでしょう。

で、個人的に気に留めているのが、応援風景について。
昨年の話なのですが、じつは松本市が毎年募集している都市景観賞に対して
『松本山雅FCの応援風景』というテーマで応募したことがありまして。
JFL一年目でありながらリーグ平均を大幅に上回る観客動員によって生み出される
ゴール裏を中心とする応援風景は山雅というクラブチームの地域貢献の象徴として
まちなかにフラッグが掲げ並ぶ風景も含めたなかで、優れた景観を生み出している
というのがその理由でした。

ただ残念なことに都市景観賞の部門には応援風景が該当するものがなく
仕方なく“まちづくり活動”部門のなかで応募したのですが、結果は予想通りボツ・・・。
(他には“建築物・工作物部門”と“まちなみ・公共施設部門”だけでして。)

審査後頂戴した講評に“まちづくり活動として実績がまだ浅い”というくだりがありました。
活動の成果が景観の評価を得る段階ではない、結果が見えづらいということのようです。
まちづくり活動部門が優れた景観形成に貢献した活動を評価するジャンルである以上、
景観をはじめから意識していない活動=応援風景は評価の対象外なのかもしれません。

しかし自分が応募したのは、その活動の成果云々の話ではなく“応援風景”そのもの。
アルウィンのゴール裏で生み出される統制の取れたサポーターの応援風景は
松本という地域の新しい景観の構成要素としてすでに十分機能していると
個人的には考えるところなのですが、どうでしょうか。
2011.12.11.1.JPG
2011.12.11.2.JPG

ちなみに上述の札幌に関する話ですが、1999年の札幌市都市景観賞において
『コンサドーレ札幌の応援風景』という名称での受賞実績があります。(当時J2でした。)
(同年には『YOSAKOIソーラン祭り』も同じく都市景観賞を受賞しています。)
『熱い応援風景が札幌の一体感に貢献しており、札幌に夢を与えてくれたことへの感謝と、
頑張れコンサドーレの願いを込めた』というのが、当時の応援風景の受賞理由。
いよいよJ2の舞台で戦う松本山雅。地域の一体感への貢献、地元の期待感という点など、
当時の札幌の様子にいろんな意味で共通点を見出すことが出来ると思っています。
JFL一年目という昨年のタイミングでは確かに時期尚早だったかも知れません。
来年、ステージアップするなかで応援風景も間違いなくヒートアップしていくでしょうし、
改めて景観賞に応募してみてもいいかなと、考えたりもしている次第です。

なんにしても、サッカーに限らず地元に応援するクラブがあるというのは幸せなことです。
クラブの活躍、勝敗に一喜一憂する、そんな毎日をずっと楽しんでゆきたいですね。
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