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安曇野は田舎……か? [雑感]

先週の勤労感謝の旗日、、、
信濃毎日新聞社主催の地域討論会「Waの会」に参加しました。

Waの会は県内各地で実施されている集いで今回が8回目の実施。
テーマは「田舎暮らし、付き合い方は?」ということで、
分科会でもいろんな立場の方の意見がざっくばらんに出されたのですが……。

果たして安曇野って田舎なのだろうか?
以前から折に触れて考えたりもするのだけれど、
今回の集いに参加してまた改めて考えてみたりもして。

田舎と都会が対義語の関係にあるとすれば、
きっと安曇野は田舎なのでしょう。
都会ではないから。

でも、田舎って言葉の定義づけはけっこう難しい。
なにをもって田舎とするか、、、
これは人それぞれの解釈や価値観でけっこうブレが大きいし、
結論の出る話でもないし、どうでもいいといえば確かにどうでもいい話なのですが。

宅地や工業用地の開発が進んでいるとはいえ
のどかな北アルプスを後景に、屋敷林や水田・畑・果樹園などを前景に
自然と緑が豊かな安曇野はたしかに田舎の視覚要素をたくさん残しています。

また、散居村などと称される形態で進んできたこの地域は
集落ごとのしきたりや風習もまだ色濃く残されていて、
それは住民同士の素朴な繋がりが保たれている証という見方ができる反面、
他所から移り住んだ人にとって地域に馴染むのがけっこう大変という指摘もあり、
そうした実情もまた田舎であることを感じさせる一面だといえるかもしれません。

一方で現在の安曇野はここ十数年前からの急激な人口増に呼応して
コンビニや大型量販店などが数多く進出してきており、
もはや純粋な田舎と考えづらい状況になっているのもまた事実。

さらに田舎暮らしを志向して移住した(or移住予定)という人の中にも
都市生活の利便性や仕事の供給面などを考えて
田舎と都市機能とのバランスが(少なくとも他所に比べて)併存している
安曇野エリアを選択する人が決して少なくないという意見もよく耳にします。

都会暮らしの基準ではまだまだ安曇野は田舎。
でも実際は……。
“都市の郊外”、あるいは野暮ったい言い方をすれば…“田舎町”?
車さえあればすごく便利だけれど、無いとすごく不便っていう現実が、
典型的な現代日本の田舎町の風景かも、って感じもします。

見てくれの様子も精神文化なども、
ステキな面もよろしくないと思われる面もすべてひっくるめて
“田舎”と“都市(=田舎でないもの)”とが混在する、、、
そんな不思議な空間が今の安曇野にはあるってことでしょうか。

Waの会の詳細は昨日の信濃毎日新聞紙上“オピニオン”欄に掲載され、
また12月5日の同欄にも後編が掲載される予定。
ブログではみけねこさんのサイトなどごらんいただければと。(勝手にリンク。。。)
あと、“田舎的暮らし”という観点で鋭い考察をされている安曇野田舎暮らしさんもご参照を。

都市化1.JPG 田舎1.JPG
都市化2.JPG 田舎2.JPG
都市化3.JPG 田舎3.JPG
都市化4.JPG 田舎4.JPG
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